少年野球の守備練習、親子の絆を深める大切な時間
お子さんが「野球をやりたい!」と言い出したけど、自分は野球未経験…。特に守備練習、ノックなんてできるか不安…。そんなパパも多いのではないでしょうか。でも、大丈夫!ノックが苦手でも、お子さんの守備力を伸ばし、親子の絆を深める方法はたくさんあります。
この記事では、野球経験ゼロのパパでも、自信を持って守備練習に取り組めるよう、具体的な方法やコツ、練習メニュー、そして親子のコミュニケーションを深めるヒントまで、余すところなくお伝えします。さあ、お子さんと一緒に、楽しく守備力アップを目指しましょう!
守備練習の重要性:なぜ守備練習が必要なのか?
野球は打つ、投げるだけではありません。「守備」は試合の勝敗を左右する、非常に重要な要素です。
試合の流れを左右する
堅い守備は、相手の得点を防ぎ、試合の流れを引き寄せます。逆に、守備が乱れると、大量失点につながり、チームは苦しい状況に追い込まれます。
攻撃へのリズムを作る
良い守備は、攻撃にも好影響を与えます。守備でリズムを作り、その勢いを攻撃につなげることで、チーム全体の士気が高まり、得点力アップも期待できます。
個人の成長を促す
守備練習は、野球の技術だけでなく、集中力、判断力、協調性など、子どもの成長に欠かせない様々な能力を養います。難しい打球を処理できた時の達成感は、お子さんの自信となり、さらなる成長の原動力となるでしょう。
ノックが苦手なパパでも大丈夫!守備練習の基本
ノックが上手くできなくても、守備練習はできます!大切なのは、基本を丁寧に教え、反復練習をすることです。
守備の基本姿勢を教える
- 正しい構え:
足を肩幅より少し広めに開き、膝を軽く曲げ、腰を落とします。グローブは体の正面に構え、いつでもボールに反応できるように準備します。 - 悪い例:
足が揃っている、腰が高い、グローブが体の横にある、などはNGです。
グラブの使い方
ボールを捕る時は、グラブのポケットでしっかりと包み込むようにします。
- 補足:
グローブの選び方(サイズ、素材など)についても、簡単に触れておくと良いでしょう。
足の運び
打球の方向に素早く一歩目を踏み出し、スムーズに動けるように練習します。
- 練習方法:
短い距離で、左右にステップを踏む練習を取り入れましょう。
キャッチボールで基本を徹底
キャッチボールは、守備練習の基本中の基本です。
- 近い距離から:
まずは、近い距離で、確実に捕球できることを目指します。 - 様々な球種:
速いボール、遅いボール、高いボール、低いボールなど、様々な球種を投げることで、対応力を養います。 - 送球練習:
相手の胸に正確に投げることを意識します。
ゴロ捕球練習
- 正面のゴロ:
まずは、正面のゴロを確実に捕れるように練習します。 - 左右のゴロ:
慣れてきたら、左右に動いてゴロを捕る練習をします。 - イレギュラーバウンド:
イレギュラーバウンドにも対応できるように、様々な種類のゴロを転がします。(人工芝と土のグラウンドでの違いなど)
フライ捕球練習
- 簡単なフライ:
最初は、簡単なフライから始め、徐々に高く、難しいフライに挑戦します。 - 落下地点の予測:
ボールの軌道を見て、落下地点を予測する練習をします。 - 声かけ:
フライを捕る時は、「オーライ!」など、大きな声で周りに知らせるように教えます。
親子で楽しく!実践的な守備練習メニュー
ここでは、親子で楽しく取り組める、実践的な守備練習メニューをご紹介します。
練習メニュー | 目的 | 方法 | ポイント |
キャッチボール(基本) | 捕球、送球の基本技術の習得 | 相手の胸をめがけて、正確に投げる。捕球時は、グラブのポケットでしっかりとボールを包み込む。 | 距離や球種を変えながら行う。 |
ゴロ捕球(正面) | 正面のゴロを確実に捕球する技術の習得 | 正面で構え、腰を落として、グラブを地面につけるようにして捕球する。 | ボールをよく見て、最後まで諦めない。 |
ゴロ捕球(左右) | 左右のゴロに対応するフットワークの習得 | 打球の方向に素早く一歩目を踏み出し、体の正面で捕球する。 | 常に低い姿勢を保ち、ボールから目を離さない。 |
フライ捕球(基本) | フライの落下地点を予測し、捕球する技術の習得 | ボールの軌道を見て、落下地点を予測し、体の正面で捕球する。 | 声を出して、周りの選手と連携する。 |
フライ捕球(ランニングキャッチ) | 走りながらフライを捕球する技術の習得 | 走りながら、ボールの落下地点を予測し、体の正面で捕球する。 | 最初はゆっくりとしたスピードで、徐々にスピードを上げていく。 |
トスバッティング | 動体視力、バットコントロールの向上 | 柔らかいボールをトスし、バットで打ち返す。 | 投げる位置や高さを変えながら行う。 |
シートノック(簡易版) | 実戦に近い形での守備練習 | 守備位置につき、パパがボールを転がしたり、軽くフライを上げたりして、実践に近い形で守備練習を行う。 | パパは、ノックの代わりに、手でボールを転がしたり、トスしたりしてもOK。 |
ベースランニング | 走塁技術の向上、体力アップ | 塁間を全力で走る。 | 正しいベースの踏み方、スライディングの仕方も教える。 |
ゲーム形式の練習 | 実践感覚を養う、楽しさを高める | 守備と攻撃に分かれて、ミニゲームを行う。 | 勝敗にこだわらず、楽しむことを重視する。 |
親子キャッチボール | 親子のコミュニケーションを深める | 向かい合ってキャッチボールをする。 | 会話をしながら、リラックスして行う。 |
的当てゲーム | 楽しみながらコントロールを鍛える | 的を設置し、ボールを投げて当てるゲーム。 | 的までの距離を変えたり、的の大きさを変えたりして、難易度を調整する。 |
ボール回し | 楽しみながら捕球、送球の基本技術を習得 | 輪になって、ボールを回す。 | 早く回したり、遅く回したり、様々な回し方をする。 |

ノックが苦手なパパでも安心!ボールの転がし方と声かけのコツ
ノックが苦手でも、ボールの転がし方と声かけを工夫すれば、効果的な守備練習は可能です。
ボールの転がし方のコツ
- 最初はゆっくり、確実に:
お子さんがボールを怖がらないように、最初はゆっくりとしたボールを転がします。 - 様々な種類のゴロを転がす:
速いゴロ、遅いゴロ、バウンドの高いゴロ、低いゴロなど、変化をつけることで、対応力を養います。 - 守備位置を意識して転がす:
内野手には、それぞれのポジションを意識してボールを転がします。外野手には、打球が飛んでいく方向をイメージして転がします。
声かけのコツ
- ポジティブな声かけ:
「ナイスキャッチ!」「いいぞ!」「その調子!」など、積極的に褒めて、お子さんのやる気を引き出します。 - 具体的なアドバイス:
「もう少し腰を低く」「グラブをしっかり地面につけて」「ボールをよく見て」など、具体的なアドバイスをすることで、改善点が明確になります。 - 一緒に考える:
「今のボール、どうすれば捕れたと思う?」など、質問を投げかけ、一緒に考えることで、自主性を育みます。 - 結果だけでなくプロセスを褒める:
たとえアウトにできなかったとしても、良いプレイや成長が見られたら、「今の動きは良かったよ」「前よりボールに近づけるようになったね」などと、努力や過程を褒めてあげましょう。
守備練習をさらに効果的に!練習をサポートする便利グッズ
守備練習をさらに効果的にするために、便利なグッズを活用するのもおすすめです。
グッズ名 | 特徴 | おすすめポイント |
やわらかいボール | 室内でも安心して使える。ボールを怖がるお子さんにもおすすめ。 | 恐怖心を軽減し、安全に練習できる。 |
カラーボール | 視認性が高く、ボールの軌道が追いやすい。 | 動体視力の向上に役立つ。 |
テニスボール | バウンドが予測しやすく、ゴロ捕球の練習に最適。 | 基本的な捕球動作の習得に役立つ。 |
リバウンドネット | 壁当ての代わりに使える。一人でも守備練習ができる。 | 省スペースで、効果的な練習ができる。 |
トレーニングラダー | アジリティ(敏捷性)トレーニングに使える。 | フットワークの向上、ステップの練習に役立つ。 |
マーカーコーン | 守備範囲や目標地点を示すのに使える。 | 練習のバリエーションを増やせる。 |
フィールディングネット | 投球練習や、ノックの代わりに使用できる。 | 様々な練習に対応できる。 |
スピードガン | ボールスピードを測定できる。 | 練習の成果を数値で確認できる。 |
ノックラケット | バドミントンのラケットのようにボールを打てる。ノックが苦手なパパでも、簡単にフライやゴロを打てる。 | ノックの負担を軽減し、より多くの練習時間を確保できる。 |
手動式ピッチングマシン | 一定の速度、高さでボールを投げてくれる。 | 繰り返し同じボールを打つ練習ができる。 |
ティーバッティングスタンド | ボールを置いて、バッティング練習ができる。 | 正しいフォームで打つ練習ができる。 |
守備練習だけじゃない!親子のコミュニケーションを深める工夫
守備練習は、技術向上だけでなく、親子のコミュニケーションを深める絶好の機会です。
一緒に目標を設定する
「今日はゴロを10回連続で捕れるようにしよう」など、具体的な目標を設定し、達成感を共有しましょう。
練習後に振り返りをする
「今日の練習はどうだった?」「何が上手くできた?」など、練習の振り返りをすることで、お子さんの成長を促します。
一緒に野球観戦をする
プロ野球などを一緒に観戦し、「あの選手の守備、すごいね!」と会話を弾ませ、野球への興味関心を高めましょう。
野球以外の話もする
練習中や練習後に、学校のこと、友達のことなど、野球以外の話もすることで、親子の絆を深めます。
一緒に喜ぶ
お子さんが上達した時、良いプレーをした時は、「すごい!」「やったね!」と声をかけ、一緒に喜びを分かち合いましょう。
まとめ:守備練習で、お子さんの成長と親子の絆を育む
少年野球の守備練習は、お子さんの成長をサポートし、親子の絆を深める、かけがえのない時間です。ノックが苦手なパパでも、この記事で紹介した方法を参考に、ぜひ、お子さんと一緒に守備練習に取り組んでみてください。
守備練習を通じて、お子さんは、野球の技術だけでなく、
- 集中力
- 判断力
- 協調性
- 諦めない心
- 目標達成能力
など、様々な能力を身につけることができます。そして、親子の絆も、より一層深まることでしょう。