はじめに
明けましておめでとうございます!「野球パパ『ゼロからの挑戦』」
2026年、新しい年が明けました。皆さんは、今年どんな「初夢」を見ましたか?
息子さんがヒットを打つ夢、チームが優勝する夢、あるいは、パパ自身が審判で完璧なジャッジをする夢かもしれませんね。
私たち親子にとって、野球というスポーツは単なる遊び以上の意味を持っています。週末のグラウンドでの一喜一憂、車の中での反省会、泥だらけのユニフォーム……その全てが、かけがえのない家族の歴史です。
このブログは、2025年4月から2026年5月まで毎日更新を続けてきました。2026年6月以降は更新ペースを落とし、過去記事の見直しや改稿に力を入れています。
書き続ける理由は、息子が高校で野球部に入らない選択をした後も、伝えたいことがあるからです。
入団やチーム選び、進路で迷ったときは手探りでした。通り過ぎて初めて、「何を知っておけばよかったか」が見えてきました。
もっと、ああしてやればよかった。
もっと、同じ景色を見てやればよかった。
そんな私の経験を、今まさにグラウンドで戦っている皆さんに共有することで、皆さんの「野球パパライフ」を少しでも後悔のない、最高のものにしたい。そう強く願っているからです。
今年は、技術的な指導論(それはプロや監督にお任せしましょう!)ではなく、親だからこそできる「愛される心の育て方」と、情報過多な時代を生き抜くための「親の学び」について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
さあ、2026年のプレーボールです!
息子が競技を離れた今だから伝えたいこと
更新頻度よりも、一本一本の記事の中身を磨きながら、パパたちの悩みに役立つ情報を届けていきたいと思います。
パパたちの悩みは毎日尽きないですよね?
「今日の練習でうまく投げられなかった」「コーチに怒られて凹んでいる」「週末の配車当番どうしよう」……。
そんな日々の小さな、でも切実な悩みを考える手がかりになればと思っています。
なぜなら、私自身がその「日々」を通り過ぎてしまった後に、大きな気づきを得たからです。

息子はキャッチャーだった。「扇の要」が見ていた景色と、親が見ていた景色のズレ
私の息子は、地域のソフトボールで高学年になるとキャッチャー(捕手)を任されました。
キャッチャーは「扇の要」と呼ばれるポジションです。ボールを捕るだけでなく、ピッチャーの様子や試合の流れにも目を向ける役割があります。
息子のプレーで印象に残っているのは、タイムの取り方でした。
ピッチャーの状態や試合の流れ、空気を見てタイミングを取る。その姿には、周囲への気配りが表れていました。
一方で、応援する親は、我が子のプレーに目が向きやすいものです。
結果だけを見ていると、子供が周囲の状況を見ながら判断していることに気づきにくいかもしれません。例えば、次のような声かけにも注意したいところです。
「ちゃんと捕れよ!」
「なんでそこでタイムかけないんだ!」
「打て!とにかく打て!」
一つのプレーという「点」だけでなく、前後の流れやチーム全体にも目を向けると、子供の判断を理解する手がかりが増えます。
次の言葉は、息子の実際の発言ではなく、親と選手の見方の違いを考えるための仮の例です。
「あそこはね、打たれてもよかったんだよ。次のバッターで勝負するプランだったから。でもパパたちが『なんで打たれるんだ!』って溜息つくから、ピッチャーが萎縮しちゃったんだよね」
衝撃でした。
私は応援しているつもりで、実は彼らが組み立てていた緻密な「世界観」を理解せず、むしろ邪魔をしていた可能性があったのです。
「もっとこうしてやれば…」知識不足が生んだ葛藤と、共有したかった世界観
もし、当時の私に今の知識があったら。
もし、キャッチャーというポジションの重要性や、野球というスポーツの「戦術的な深み」をもっと勉強していたら。
「ナイスリード!今の配球、意図が見えたぞ!」
「あそこで間を取ったのは素晴らしかったね」
そんな風に、もっと「目線を合わせた」声かけができていたはずです。
技術的な指導はできなくても、「君がやろうとしていることは分かってるよ」「君の視点は素晴らしいね」と共感することはできたはずです。
子供がプレー中に何を感じ、何を考えていたかは、外から見ているだけでは分かりません。
親の知識は、子供の気持ちを決めつけるためではなく、話を聞く手がかりとして使いたいですね。子供が話したいときに、その判断や思いに耳を傾けることが、互いの見方を知るきっかけになるでしょう。
この「知識不足によるコミュニケーションの機会損失」こそが、私が抱える最大の後悔です。
だからこそ、現役パパの皆さんには、同じ後悔をしてほしくない。
子供たちが立っているフィールドの「解像度」を上げるお手伝いをしたいのです。
孤独なパパをなくしたい。このブログを「ベンチ裏の作戦会議室」にする理由
少年野球のパパは、意外と孤独です。
経験者のパパたちの輪に入りづらかったり、ママさんたちのコミュニティとは少し距離があったり。
悩みがあっても、「こんな初歩的なこと聞けないな」「弱音を吐いたら子供に示しがつかないな」と、一人で抱え込んでしまうことがよくあります。
私も、野球経験がなく、ルールも曖昧な状態からのスタートでした。
配車当番で他の保護者と二人きりになっても会話が続かず、天気の話だけで終わることもありました。
野球の話に入れないもどかしさを感じていました。
だからこそ、このブログを「ベンチ裏の作戦会議室」にしたいのです。
ここに来れば、同じ悩みを持つ仲間がいる。
未経験でも、恥ずかしがらずに学べる情報がある。
子供ともっと深く繋がるためのヒントがある。
2026年も、記事の見直しや改稿を重ねながら、このブログで情報を届けていきます。
それは、かつての私自身への手紙であり、今まさに頑張っているあなたへのエールです。
一緒に、子供たちの「一番の理解者」を目指して走り続けましょう。
2025年MVP高校球児たちが教えてくれた「技術より大切なもの」
さて、ここからは少し視点を広げて、高校野球の話をしましょう。
私たちの息子たちが目指すかもしれない場所、甲子園。
昨年末、高校野球ドットコム というサイトで、非常に興味深い企画が行われていました。
『高校野球ファンが決める「25年のMVP高校球児」を発表!』
ファン投票で選ばれた「2025年のMVP」たち。
ここで注目すべきは、彼らが選ばれた理由です。
もちろん、彼らは素晴らしい技術を持っています。しかし、投票したファンたちのコメントを読み解くと、彼らが支持された本当の理由は「ホームランの数」や「球速」だけではないことが分かります。
そこには、私たち少年野球の親が、子供たちに伝え、育むべき「技術よりも大切なもの」が詰まっていました。

【豊橋中央・高橋投手】ピンチで猪木?!「能動的に楽しむ」ユーモアという最強の武器
投票で4位に輝いたのは、豊橋中央高校のエース、高橋大喜地投手でした。
彼の名を一躍有名にしたのは、なんとピンチの場面で見せた「アントニオ猪木氏の顔真似」です。
想像してみてください。
甲子園のかかった緊迫した場面。マウンド上の孤独なエース。
普通なら、悲壮な顔で追い込まれてしまうシチュエーションです。
少年野球なら、ベンチから「真面目にやれ!」「ヘラヘラするな!」と怒号が飛ぶかもしれません。
しかし、彼は笑いました。いや、自らユーモアで空気を変えに行きました。
ファンからはこんな声が寄せられています。
「懸命に投球し可愛い笑顔を見せるユーモアがある投手!能動的に楽しもうとしている姿勢が凄く伝わる」
これは、ただふざけているのではありません。
プレッシャーのかかる場面を、自らの心持ち一つで「楽しめる場所」に変える。
「能動的に楽しむ力」です。
私たち親は、つい子供に「歯を見せるな」「真剣にやれ」と言ってしまいがちです。
でも、本当に強い選手とは、困難な状況でも笑顔でいられる選手ではないでしょうか?
「ピンチを楽しめ!」と口で言うのは簡単ですが、それを体現した高橋投手の姿は、私たちに「心の余裕」の大切さを教えてくれます。
2026年、もし息子さんが試合でエラーをして落ち込んでいたら、叱る代わりにこう言ってみませんか?
「今のピンチ、どうやって楽しもうか?」と。
【県岐阜商・横山選手】左手のハンディを「工夫」で凌駕する。可能性は無限大である証明
第2位に選ばれたのは、県岐阜商の横山温大選手。
彼は、左手にハンディキャップを抱えながら、甲子園という最高の舞台で躍動しました。
「手に障害を抱えながら、それを感じさせない素晴らしい攻守での活躍」
「障害を持っている多くの子どもたちに可能性を与えてくれた」
多くのファンが、彼のプレーに勇気をもらいました。
少年野球の世界でも、「体が小さい」「足が遅い」「力が弱い」といった身体的な悩みを持つ子供たちはたくさんいます。
親としても、「うちの子は体格で負けているから…」と諦めそうになることがあるかもしれません。
しかし、横山選手は証明しました。
「工夫」と「努力」で、ハンディは乗り越えられるということを。
彼は、グラブの扱い方、バットの振り方、自分だけのスタイルを確立するために、どれほどの試行錯誤を繰り返したことでしょう。
与えられた条件を嘆くのではなく、「どうすればできるか?」を考え抜く力。
私たち親ができることは、子供の限界を勝手に決めることではありません。
「どうすれば、君の体で勝てるか一緒に考えよう」と、工夫のプロセスに寄り添うことなのです。
【横浜・阿部主将】負けても土は拾わない。リーダーが「背中」で語る品格
そして、栄えある第1位に輝いたのは、名門・横浜高校の阿部葉太主将です。
U-18ワールドカップでも活躍した彼ですが、ファンが最も心を打たれたのは、敗戦後の姿でした。
夏の大会で敗れた後、彼は甲子園の土を拾いませんでした。
その代わり、球場の景色を目に焼き付けるように立ち尽くし、毅然としていました。
その姿に、多くのファンが「キャプテンとしての品格」「次を見据える強さ」を感じ取ったのです。
「甲子園出場にかける情熱と投打の活躍」
「チームを引っ張る姿もカッコ良かったです」
少年野球でも、キャプテンを任される子は悩みます。
「みんなが付いてきてくれない」「どう声をかければいいか分からない」。
阿部選手の姿は、リーダーシップとは「言葉」だけでなく、「在り方(アティチュード)」であることを教えてくれます。
悔しい時こそ、顔を上げる。
負けた時こそ、相手を称える。
道具を大切にする。挨拶をしっかりする。
これらは、野球の技術に関係なく、誰でも今日からできることです。
そして、これこそが「愛される選手」になるための最短ルートなのです。
私たちパパも、家庭での「リーダー」として、阿部選手のように背中で語れているでしょうか?
子供に「挨拶しろ」と言う前に、自分から元気よく挨拶できているでしょうか?
2026年は、そんな「親の品格」も見直していきたいですね。
情報過多の時代だからこそ。「事実」というボールを正しくキャッチする
ここまで、心の話をしてきました。
しかし、精神論だけでは子供を守れないのも事実です。
特に最近は、SNSやインターネット上に、根拠のない指導法や噂話が溢れかえっています。
SNSのデマ、AIのハルシネーション…。迷えるパパを惑わすノイズとの戦い
「このサプリを飲めば身長が伸びる!」
「プロもやってる!最新の魔球トレーニング!」
「〇〇チームの監督はヤバいらしい…」
スマホを開けば、魅力的な情報や不安を煽る情報が飛び込んできます。
中には、AIが生成したもっともらしいけれど事実ではない情報(ハルシネーション)や、科学的根拠のない危険なトレーニング法も混ざっています。
未経験パパは、不安だからこそ、こうした情報に飛びついてしまいがちです。
「子供のためになるなら」と、怪しげなトレーニングをさせて怪我をさせてしまったり、根拠のない噂を信じてチーム内でトラブルになったり…。
これでは、子供を守るどころか、傷つけてしまいます。
先ほど触れた私の「後悔」の一つにも繋がりますが、「事実(ファクト)に基づいた正しい知識」を持つことは、親の義務です。
間違った知識は子供を傷つける。だから私は「エビデンス」にこだわる
では、どこから情報を得ればいいのでしょうか?
答えは、信頼できる「一次情報」です。
例えば、ルールの疑問があれば、知恵袋で聞くのではなく、公益財団法人 全日本軟式野球連盟 (JSBB) の公式サイトで最新の公認野球規則を確認しましょう。
投球数制限や怪我の予防について知りたければ、個人のブログを鵜呑みにするのではなく、一般財団法人 全日本野球協会 (BFJ) の医科学部会 が出しているガイドラインを一読しましょう。
そこには、多くの専門家や医師が検討を重ねた「子供を守るためのエビデンス(根拠)」があります。
私が今年、このブログで発信する記事も、可能な限りこうした公的な一次情報や信頼できるデータに基づいたものにするよう心がけます。
情報を読むときは、誰が発信したものか、どのような根拠があるのかを確かめましょう。
子供に伝える前に、事実と推測を分けて考えることを大切にしたいですね。
2026年、僕たちが子供と交わすべき「3つの約束」
2025年のMVP球児たちからの学び、そして情報の正しさへのこだわり。
これらを踏まえて、2026年の元旦に、私たちが子供たちと(そして自分自身と)交わすべき「3つの約束」を提案します。
約束1:スコアブック(結果)ではなく、プロセス(笑顔・工夫)を全力で褒める
ヒットを打った、三振を取った。もちろんそれは素晴らしいことです。
でも、今年は「結果が出るまでの過程」をもっと褒めませんか?
高橋投手のように、ピンチでも笑顔でいようとしたこと。
横山選手のように、自分なりに工夫して道具を扱ったこと。
阿部選手のように、道具を綺麗に並べたこと。
「今日はヒット打てなかったけど、打席に入る前に深呼吸して笑顔を作ってたね。あれ、すごくカッコよかったよ」
そんな風にパパが見ていてくれたら、子供は「失敗しても大丈夫なんだ」「また挑戦しよう」と思えます。
結果はコントロールできませんが、態度はコントロールできます。そこを評価軸にしましょう。
約束2:技術指導はプロ(指導者)に任せ、パパは「心の安全基地」になる
未経験パパの最大の落とし穴は、YouTubeで見ただけの技術を教えようとして、監督の指導と矛盾してしまうことです。
これは子供を混乱させるだけです。
技術は、監督やコーチに任せましょう。
パパの役割は、家を「世界で一番安心できる場所(安全基地)」にすることです。
練習で怒られて帰ってきた息子に、「お前が悪いんだ」と追い打ちをかけるのではなく、「美味しいご飯食べて、風呂入って寝よう!」と迎えてあげる。
家でまで試合の反省を求めず、子供が休める時間も大切にしましょう。
話したいときには耳を傾け、話したくないときには無理に聞き出さない。
パパは、子供の気持ちを支える役割を担っていきましょう。
約束3:正しい情報を学び続け、子供と同じ「視座」で野球を楽しむ
これが今年、私が一番力を入れたい約束です。
子供が見ている景色を理解するために、学び続けること。
「なんであそこで走ったの?」と詰問するのではなく、「あそこは、どういう狙いだったの?」と聞ける知識を持つこと。
「最近のバットは飛ばないらしいな」と噂するのではなく、「低反発バットの導入意図は、怪我防止なんだってね」と正しい背景を知ること。
親が学ぶ姿勢を見せれば、子供も学びます。
そして、知識が増えれば増えるほど、野球観戦は面白くなります。
息子さんと同じ「視座(高さ)」で、時には息子さんに教えてもらいながら、野球という奥深いスポーツを共有しましょう。
まとめ:2026年、最高の「野球パパライフ」をここから始めよう
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
2026年、少年野球パパとしての私たちの挑戦がまた始まります。
うまくいかないこと、悩むこと、たくさんあるでしょう。
そんな時は、思い出してください。
ユーモアで乗り切った高橋投手を。
工夫で道を切り開いた横山選手を。
品格を貫いた阿部主将を。
そして何より、そんな彼らのような素晴らしい選手になる可能性を秘めた、目の前の我が子を。
私は、引退した息子のパパとして、少し先から皆さんを応援し続けます。
このブログが、皆さんの「ベンチ裏の作戦会議室」となり、明日への活力となることを願って。
さあ、キャッチボールから始めましょう。
今年もよろしくお願いします!
