はじめに
「野球、やってみたい!」「もっと上手くなりたい!」
そう思ってグラウンドに立つキミ、そして温かく見守るお父さん、お母さん、こんにちは! 野球のポジションって、実はたくさんあって、それぞれ全然違う役割があるって知ってた?
ピッチャーみたいに目立ちたい? それともキャッチャーみたいにチームをまとめたい? もしかしたら、広い外野を駆け回るのが好きかも?
この記事では、野球の9つのポジションがどんな役割で、どんな子に向いているのか、特にキミの「性格」にも注目しながら詳しく解説していくよ! もちろん、野球経験のないお父さん、お母さんが、どうやってお子さんのポジション選びをサポートすればいいかのヒントも満載!
自分にピッタリのポジションを見つければ、野球はもっともっと面白くなる! さあ、一緒にキミだけの「最高の場所」を探す冒険に出かけよう!
ポジションはどうやって決めるの?大事なのは「好き」と「得意」、そして「性格」!
野球には9つのポジションがあるけど、どうやって選べばいいんだろう? 大事なポイントをいくつか紹介するね!
1. まずは「やってみたい!」気持ちを大切に!
これが一番大事! 「ピッチャーかっこいい!」「キャッチャーやってみたい!」そんな「好き」な気持ちがあれば、練習だって試合だって、何倍も楽しくなるし、頑張れる! 憧れの選手のポジションを目指すのもいいね!
2. キミの「得意」と「性格」を活かそう!
人にはそれぞれ得意なこと、そして色々な性格があるよね。野球のポジションも、それぞれ求められる能力や、向いている性格が違うんだ。
- 得意なこと(運動能力)
- 足が速い: 外野手(特にセンター)、内野手(セカンド・ショート)
- 肩が強い: ピッチャー、キャッチャー、サード、外野手
- ボールを捕るのが得意: ファースト、キャッチャー
- 体が大きい: ファースト、キャッチャー
- 動きが素早い(瞬発力): 内野手(特にセカンド・ショート)
- 反射神経が良い: サード、ピッチャー
- 性格
- 目立ちたい、中心にいたい: ピッチャー、ショート、キャッチャー
- チームをまとめるのが好き: キャッチャー、ショート、ピッチャー
- 冷静で落ち着いている: ピッチャー、キャッチャー、サード
- 周りをよく見て気が利く: キャッチャー、セカンド
- ボールを怖がらない、度胸がある: キャッチャー、サード
- コツコツ努力するのが好き: どのポジションにも大切!特にキャッチャー、ファースト
- 広い視野で状況判断するのが得意: キャッチャー、センター、ショート
- 縁の下の力持ちタイプ: ファースト、セカンド、レフト、ライト
自分の得意なことと性格、どっちも活かせるポジションが見つかると、もっと活躍できるチャンスが増えるよ!
3. いろんなポジションを体験してみよう!
最初から「ここ!」と決めつけずに、練習で色々なポジションを試してみるのがオススメ! やってみることで、「意外とこのポジション面白いかも!」「これはちょっと苦手かな…」って、新しい発見があるはず。チームにとっても、色々なポジションを守れる選手はすごく頼りになるよ!
4. 監督・コーチ、お父さん・お母さんに相談しよう!
チームの監督やコーチは、たくさんの選手を見てきているプロ。キミの動きや性格を見て、「このポジションが合うんじゃない?」ってアドバイスをくれるはず。お父さんやお母さんも、キミのことを一番よく知っている存在。みんなで話し合って、一番いいポジションを見つけよう!
各ポジションの役割・特徴・向いている性格を徹底解説!
さあ、ここからは9つのポジションそれぞれについて、もっと詳しく見ていこう! どんな役割があって、どんな特徴や性格の子に向いているのかな?
【投手(ピッチャー)】試合を作る!冷静沈着なマウンドの主役
- 役割: 試合の先頭に立ち、バッターを打ち取るチームの大黒柱!
- 特徴:
- ボールをコントロール良く投げられる。
- ピンチでも動じない強い精神力。
- 色々な球種を投げられると有利。
- フィールディング(守備)もこなす。
- こんな性格の子に向いてるかも?
- 冷静沈着: 周りに流されず、自分のペースで物事を進められる。
- 負けず嫌い: プレッシャーを力に変えられる。自分が試合を決める!という強い意志。
- 研究熱心: どうすればもっと良くなるか、常に考えられる。
- 集中力が高い: 一球一球に魂を込められる。
- 野球パパ・ママへのワンポイント:
- 肩や肘のケアが最も重要。投げすぎに注意し、日々のコンディショニングをサポートしてあげましょう。
- 結果に一喜一憂せず、挑戦する姿勢を褒めてあげることが、精神的な支えになります。
【捕手(キャッチャー)】チームの頭脳!頼れる扇の要
- 役割: ピッチャーをリードし、守備全体に指示を出す司令塔!
- 特徴:
- ピッチャーの球をしっかり受け止める捕球技術。
- 試合の流れを読む洞察力と冷静な判断力。
- チームを励ますリーダーシップ。
- 素早い送球(盗塁阻止など)。
- こんな性格の子に向いてるかも?
- リーダーシップがある: みんなを引っ張っていくのが好き。
- 視野が広い: グラウンド全体を見渡し、的確な指示を出せる。
- 責任感が強い: チームのために体を張れる。縁の下の力持ち。
- コミュニケーション能力が高い: ピッチャーや野手としっかり意思疎通できる。
- 我慢強い・タフ: 防具の重さや暑さ、ファールチップの痛みに耐えられる。
- 野球パパ・ママへのワンポイント:
- 防具の着脱や手入れも大切な役割。一緒に確認してあげましょう。
- キャッチャーは肉体的にも精神的にも負担が大きいポジション。頑張りを認め、ねぎらいの言葉をかけてあげてください。
【一塁手(ファースト)】捕球の名手!安心感を与える守備の要
- 役割: 内野からの送球を確実にキャッチし、アウトにする!
- 特徴:
- 捕球技術が高い(特にショートバウンドの処理)。
- ボールに対する恐怖心がない。
- 体が大きい、または手が長いと有利。
- 左利きの選手にも向いている。
- こんな性格の子に向いてるかも?
- 堅実・確実: ミスなくプレーすることを大切にする。
- 優しい・おっとり: 仲間からの送球を優しく受け止めるイメージ。
- 縁の下の力持ち: 派手さはないけれど、チームに安心感を与える役割が好き。
- 集中力が高い: 一瞬のプレーに集中できる。
- 野球パパ・ママへのワンポイント:
- 捕球練習が基本。柔らかいボールを使ったり、ゲーム感覚で練習したりするのも良いでしょう。
- 難しい送球を捕った時など、ファインプレーを具体的に褒めてあげると自信に繋がります。
【二塁手(セカンド)】俊敏な守備職人!連携プレーのつなぎ役
- 役割: 内野の真ん中あたりを守り、ゴロ処理、送球、ベースカバー、連携プレーと大忙し!
- 特徴:
- 素早い動きと広い守備範囲。
- 状況判断能力と周りを見る観察力。
- ダブルプレーなど、連携プレーの中心になる。
- 比較的小柄な選手でも活躍しやすい。
- こんな性格の子に向いてるかも?
- 活発・機敏: じっとしているより動いている方が好き。
- 器用: 細かい動きや連携プレーが得意。
- 状況判断が早い: 次のプレーを予測して動ける。
- 協調性がある: 周りの選手とのコミュニケーションを大切にする。
- 野球パパ・ママへのワンポイント:
- 捕球から送球へのスムーズな動きが重要。反復練習が大切です。
- 多くの役割をこなすポジションなので、「よく周りを見ているね」「動きが速いね」など、プレーの過程を褒めてあげましょう。
【三塁手(サード)】熱いハートで立ち向かう!勇気ある守護神
- 役割: ピッチャーに一番近い内野。”ホットコーナー”と呼ばれる、強い打球が飛んでくる場所を守る!
- 特徴:
- 速い打球に対する反応速度と捕球力。
- 捕ってから素早く、強く投げられる肩。
- 打球への恐怖心に打ち勝つ勇気と集中力。
- こんな性格の子に向いてるかも?
- 度胸がある・勇敢: 強い打球にも臆せず向かっていける。
- 集中力が高い: 一瞬の判断が求められるプレーに対応できる。
- 負けず嫌い: 「絶対止めてやる!」という強い気持ち。
- タフな精神力: ミスを引きずらない切り替えの早さ。
- 野球パパ・ママへのワンポイント:
- 怪我防止のため、正しい捕球姿勢と体の使い方を身につけることが大切です。
- 怖い打球に立ち向かう勇気を称え、「ナイスファイト!」と声をかけてあげると良いでしょう。
【遊撃手(ショート)】内野の華!華麗なる守備の要
- 役割: 内野守備のリーダー的存在。セカンドとサードの間という広い範囲を守る!
- 特徴:
- 内野で最も広い守備範囲と俊敏性。
- 高い捕球技術と正確で強い送球。
- 状況判断能力とリーダーシップ。
- 野球センスが求められる花形ポジション。
- こんな性格の子に向いてるかも?
- 運動神経抜群: 走攻守すべてに自信があるオールラウンダー。
- 目立ちたい・ヒーローになりたい: 華麗なプレーでチームを救いたい。
- 判断力・決断力がある: 複雑な状況でも瞬時にベストなプレーを選択できる。
- 向上心が高い: 常に上を目指して努力できる。
- 野球パパ・ママへのワンポイント:
- 高いレベルが求められるため、基礎練習の反復が不可欠です。
- チームの要としてのプレッシャーも大きいポジション。結果だけでなく、日々の努力やリーダーシップを認め、励ましてあげましょう。
【左翼手(レフト)】堅実な守り!チャンスを繋ぐ外野手
- 役割: グラウンドの左側(三塁側)を守り、飛んでくるフライやゴロを処理する。
- 特徴:
- フライの捕球技術。
- 打球の落下地点を予測する能力。
- 比較的、他の外野ポジションより守備範囲は狭め。
- こんな性格の子に向いてるかも?
- 堅実・マイペース: 派手さより確実なプレーを好む。
- 落ち着きがある: 自分のペースで守備に集中したい。
- 打撃に集中したい: 守備での負担が比較的少ないポジションが良い。
- 努力家: 捕球技術を地道に磨ける。
- 野球パパ・ママへのワンポイント:
- フライ捕球の反復練習が重要。落下地点に入る練習をサポートしましょう。
- 肩の強さに自信がなくても、確実な捕球と素早い返球を意識させることが大切です。
【中堅手(センター)】外野のリーダー!俊足強肩の守備範囲王
- 役割: 外野の真ん中を守り、最も広い範囲をカバーする外野の要!
- 特徴:
- チームトップクラスの足の速さ。
- 広い守備範囲をカバーする運動能力。
- 遠くまで投げられる強い肩。
- 外野全体への指示や連携の中心。
- こんな性格の子に向いてるかも?
- 運動能力に自信がある: 走るのも投げるのも得意!
- 判断力が高い: 打球の行方を瞬時に予測できる。
- リーダーシップがある: 外野全体をまとめてチームを引っ張りたい。
- 広い視野を持つ: グラウンド全体を見渡せる。
- 野球パパ・ママへのワンポイント:
- 守備範囲が広いため、体力維持も重要。日々のランニングなども効果的です。
- 外野のリーダーとしての声出しや指示も大切な役割。「いい声出てるね!」と褒めてあげましょう。
【右翼手(ライト)】強肩が光る!送球で魅せる仕事人
- 役割: グラウンドの右側(一塁側)を守る。三塁やホームへの送球距離が長い。
- 特徴:
- 外野手の中でも特に強い肩が求められる。
- ゴロ処理の技術。
- ライトゴロでアウトを取る場面も。
- こんな性格の子に向いてるかも?
- 肩の強さに自信がある: 自分の武器を活かしたい!
- 正確なコントロール: 遠い塁へ正確に投げたい。
- 地道な努力ができる: ゴロ捕球など、基礎練習をしっかりできる。
- 勝負強い: ランナーを進ませない、アウトにする、という場面で力を発揮したい。
- 野球パパ・ママへのワンポイント:
- 遠投練習やゴロ捕球練習が効果的。目標を決めて親子でチャレンジするのも良いでしょう。
- 強肩を活かした好送球はチームを救います。「ナイススロー!」と具体的に褒めることで、自信とモチベーションを高められます。
ポジション選びのヒント:みんなでキミの「輝ける場所」を見つけよう!

ポジションを決めるのは、キミだけじゃない。監督やコーチ、お父さん・お母さん、そしてもちろんキミ自身の気持ち、全部が大切なんだ。
- 指導者の視点: 監督やコーチは、チーム全体のバランスや勝利のために、キミの運動能力や性格を見て、一番力を発揮できるポジションを考えてくれる。時には、違うポジションを勧められることもあるかもしれないけど、それはキミの成長を願ってのこと。理由をしっかり聞いてみよう。
- お父さん・お母さんの視点: いつもキミのことを見ている家族は、キミの隠れた才能や、どんな時に楽しそうにしているかを知っているかもしれない。でも、親の期待を押し付けすぎず、キミの「やってみたい」気持ちを尊重することが大切。少年野球は親のサポートも大事だけど、公平な目で見守り、チームのルールに従うことも忘れずに。
- 一番大切なのは、キミ自身の視点!: 色々な意見を参考にしながらも、最終的に大切なのは、キミが「このポジションで野球をやるのが楽しい!」と思えるかどうか。苦手なことがあっても、好きなポジションなら乗り越えられるかもしれない。色々なポジションに挑戦して、一番ワクワクする場所を見つけよう!
野球はチームスポーツ。ポジションは違っても、みんなが自分の役割を一生懸命果たすことで、チームは強くなる。キミが選んだ場所で、仲間と一緒に最高のプレーを目指そう!
一目でわかる!ポジション別役割・特徴・性格チェックリスト
ポジション | 主な役割 | 特徴・求められる能力 | こんな性格の子に向いてる? |
ピッチャー | 試合を作り、打者を打ち取る | コントロール、精神力、冷静さ、集中力 | 冷静沈着、負けず嫌い、研究熱心、プレッシャーを楽しめる、目立ちたい |
キャッチャー | 投手リード、守備の司令塔 | 捕球技術、洞察力、判断力、リーダーシップ、強い肩、タフさ | リーダー気質、視野が広い、責任感が強い、コミュニケーション能力が高い、我慢強い、縁の下の力持ち |
ファースト | 内野からの送球を確実に捕球 | 捕球技術(特にバウンド処理)、身長・リーチが有利、左利きも◎ | 堅実・確実、優しい・おっとり、コツコツ努力家、集中力が高い、縁の下の力持ち |
セカンド | 俊敏な動きで守備範囲をカバー、連携プレーの中心 | 俊敏性、状況判断力、連携力、広い守備範囲 | 活発・機敏、器用、状況判断が早い、協調性がある、周りに気を配れる |
サード | 強烈な打球に立ち向かう”ホットコーナー”の守護神 | 反応速度、強い肩、捕球力、勇気、集中力 | 度胸がある・勇敢、集中力が高い、負けず嫌い、タフな精神力 |
ショート | 内野守備の要、最も広い範囲を守る花形ポジション | 高い運動能力、守備範囲の広さ、強い肩、判断力、リーダーシップ | 運動神経抜群、オールラウンダー、目立ちたい、判断力・決断力がある、向上心が高い |
レフト | 左翼を守り、フライやゴロを堅実に処理 | フライ捕球技術、落下地点予測 | 堅実・マイペース、落ち着きがある、打撃に集中したい、地道な努力家 |
センター | 外野の中心、最も広い範囲をカバーするリーダー | 俊足、広い守備範囲、強い肩、判断力、リーダーシップ | 運動能力に自信がある、判断力が高い、リーダー気質、広い視野を持つ |
ライト | 右翼を守り、強肩を活かした送球で貢献 | 強い肩、ゴロ処理技術、正確な送球 | 肩の強さに自信がある、正確なコントロール、地道な努力家、勝負強い |
おわりに:キミだけの輝ける場所を見つけよう!
野球のポジションは、それぞれが特別で、面白い役割を持っているんだ。ピッチャーだけがヒーローじゃないし、キャッチャーだけが大変なわけじゃない。どのポジションにも、その場所ならではの楽しさや、やりがい、そして難しさがある。
大切なのは、「楽しい!」って心から思えること。そして、「このポジションで頑張りたい!」って思えること。
この記事を読んで、キミが「このポジション、面白そう!」「自分にはここが合ってるかも!」って、少しでもワクワクしてくれたら嬉しいな。色々なポジションを知って、試してみて、キミが一番輝ける場所を見つけてほしい。
そして、お父さん、お母さん。お子さんの個性や「好き」を大切にしながら、温かく見守り、時には背中を押してあげてください。ポジション選びは、お子さんが野球と向き合い、成長していくための大切なステップです。
さあ、キミが選んだポジションで、仲間と一緒に、思いっきり野球を楽しもう! キミの全力プレーを、心から応援しているよ!