レギュラーじゃなくても武器になる!14歳起業家に学ぶ「野球×英語」という生存戦略

野球場のスタンドで笑顔でノートを開く日本の親子(生成AIによるイメージ) 親子で楽しむ野球情報

「今日もまた、ベンチで声出し係か…」

週末の少年野球の帰り道。
泥だらけのユニフォームを着た息子の背中を見ながら、ハンドルを握る私の胸には、言葉にできないモヤモヤとしたものが渦巻いていました。

「もっと家で練習させなきゃいけないのかな」
「やっぱり、パパが未経験だから教えてあげられないのが原因か…」

そんな自責の念に駆られ、ため息をついてしまうこと、ありませんか?

私も同じです。野球未経験パパとして、息子がレギュラー争いに負け、試合に出られない姿を見るのは、自分の無力さを突きつけられるようで本当に辛いですよね。
「プロになんてなれなくてもいい。ただ、楽しんでほしいだけなのに」。そう頭ではわかっていても、グラウンドに渦巻く「技術至上主義」の空気に、いつの間にか飲み込まれてしまっている自分がいます。

でも、少し立ち止まって深呼吸してみてください。
野球というスポーツが子供たちに与えてくれるものは、本当に「ヒットを打つ技術」や「速い球を投げる能力」だけなのでしょうか?

実は今、「野球の実力」とは全く別の角度から、野球を通じて世界とつながり、自分の未来を切り開いている子供たちがいます。

2026年2月11日、ある一人の14歳の中学生が、大人たちを驚かせるサービスを立ち上げました。
彼の武器は、豪速球でもホームランでもありません。「英語」と「アイデア」、そして「野球への愛」です。

この記事では、レギュラー争いに疲れてしまったパパと子供たちへ、「プロを目指すだけが正解じゃない!野球を『人生の武器』に変える新しい育て方」をご提案します。
14歳の起業家の挑戦や、アメリカの8歳少年の成功事例、そして今日から親子で始められる「野球×英語」の学習法まで。

読み終えた時、きっとあなたはこう思うはずです。
「なんだ、スタンドから見る景色も、悪くないじゃないか」と。
そして、お子さんの「野球が好き」という気持ちが、最強のパスポートになることに気づくでしょう。

この記事の導入部として、ポッドキャスト風の対話形式で概要を解説しています。(AI生成音声)

※AI生成による音声コンテンツにて、発音や読み方に違和感ございますが、ご了承ねがいます。

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「プロになれないなら意味がない?」少年野球パパの葛藤

少年野球の練習を金網越しに見守る不安げな父親(生成AIによるイメージ)
「プロになれないなら意味がない?」そんな葛藤を抱えるパパは少なくありません。(生成AIによるイメージ)

週末の朝、重たいクーラーボックスを持ってグラウンドへ向かう足取りが、以前よりも少し重く感じることはありませんか?
子供が入団したばかりの頃は、ただキャッチボールができるだけで嬉しかった。ユニフォーム姿を見るだけで誇らしかった。
それなのに、いつの間にか私たちは「数字」や「結果」という呪縛に囚われてしまっています。

週末のグラウンドで感じる「レギュラー争い」の疲弊感

少年野球の世界は、残酷なほどに実力主義です。
特に高学年になると、その傾向は顕著になります。背番号が配られる日、呼ばれなかった息子の強張った表情。試合中、ずっとベンチでメガホンを叩き続ける姿。
そして、試合後の反省会で指導者から飛ぶ「もっと振らないと試合に出さないぞ!」という檄。

未経験パパである私たちは、その輪の外側で、ただ見守ることしかできません。
経験者のパパたちが「あそこの腰の開きが早いな」「今の守備は一歩目が遅い」と専門的な会話を交わしている横で、相槌を打ちながらも、心の中では疎外感を感じてしまう。
家に帰って息子にアドバイスをしようとしても、「パパはやったことないからわからないじゃん!」と言われてしまうのが怖くて、口をつぐむ。

「上手くならなきゃ、野球をやる意味がない」
「試合に出られないなら、時間を無駄にしているだけじゃないか」

そんな極端な思考が、親の心を蝕んでいきます。
子供自身も、親の期待や焦りを感じ取り、「野球=苦しいもの」「失敗したら怒られるもの」という認識に変わっていってしまう。
これでは、何のために週末を捧げているのかわかりませんよね。
本来、少年野球は子供の心身の成長を促し、親子の絆を深めるための素晴らしいツールであるはずなのに、いつしか「家庭の空気を重くする原因」になってしまっている。この現状に、多くの未経験パパが悩んでいるのです。

「野球=技術」の呪縛から抜け出そう

なぜ、私たちはこれほどまでに苦しいのでしょうか。
それは、日本の少年野球界全体、そして私たち親自身の中に「野球の価値=技術の高さ」という固定観念が根強くあるからです。

  • 速い球を投げる子が偉い。
  • ホームランを打つ子がすごい。
  • エラーをしない子が正義。

もちろん、スポーツである以上、技術向上を目指すことは大切です。勝利を目指して努力する過程で得られるものも尊いでしょう。
しかし、プロ野球選手になれる確率は、ほんの一握り。0.1%にも満たない狭き門です。
残りの99.9%の子供たちにとって、野球は「無駄な時間」だったのでしょうか?絶対に違います。

ここで、少し視点を変えてみましょう。
メジャーリーガーの菊池雄星選手のエピソードをご存知でしょうか。
彼は少年時代、決して運動神経万能なスーパーマンではありませんでした。著書やインタビューでも語られていますが、「体力テストは平均以下」だったそうです。
足も特別速くない、身体能力だけで言えば平凡な少年。
そんな彼がなぜ、世界最高峰の舞台に立てたのか。それは、彼が「考えること」「書くこと(野球ノート)」「自分を分析すること」を決して止めなかったからです。

彼は「身体能力」という一つの物差しだけでなく、「思考力」や「継続力」という別の武器を磨き上げました。
私たち親も、この視点を持つ必要があります。
「技術」という一本の軸だけで子供を評価するから、苦しくなるのです。
「野球を通じて、どんな力が身についたか」という多面的な評価軸を持てば、補欠であることや、ヒットが打てないことは、決して「ダメなこと」ではなくなります。

視点を変えれば「補欠」でも「世界」とつながれる

もし、あなたのお子さんが、練習では一番声を出しているなら、それは将来「リーダーシップ」や「ムードメーカー」として組織を支える才能の芽かもしれません。
もし、ベンチでスコアブックを付けるのが好きなら、それは「データ分析力」や「状況判断能力」に長けている証拠かもしれません。
もし、メジャーリーグの中継を見て、大谷翔平選手の通訳の真似をしているなら、それは「語学」や「異文化コミュニケーション」への才能の入り口かもしれません。

レギュラーになれなくても、武器は見つかる。
いや、むしろレギュラー争いから一歩引いた場所にいるからこそ、冷静に全体を見渡し、技術以外の「野球の奥深さ」に気づけるチャンスがあるのです。

「プロ野球選手になる」ことだけがゴールではありません。
「野球を通じて、幸せな人生を歩める大人になる」ことが、私たち親が本当に願うゴールのはずです。
そのために必要なのは、親である私たちがまず、「技術至上主義」の呪縛から解き放たれ、子供の多様な可能性に光を当てることです。

そして今、まさに「技術以外の武器」を使って、野球界に新しい風を吹き込んでいる若者たちがいます。
次章では、そんなワクワクするような事例をご紹介しましょう。これを知れば、きっとあなたの悩みは「希望」に変わるはずです。

14歳で起業!「Play Base」が教えてくれた野球の新しい価値

球場で外国人観光客に野球の魅力をガイドする日本人中学生(生成AIによるイメージ)
「Play Base」のように、野球のルールを知っていること自体が国際交流の武器になります。(生成AIによるイメージ)

「中学生が起業?」と聞くと、天才プログラマーか何かを想像するかもしれません。
しかし、2026年2月11日、建国記念日のこの日に産声を上げたサービスは、もっとアナログで、もっと熱い「想い」から生まれたものでした。
その中心にいるのは、芝国際中学校3年生の齋藤龍斗さん。14歳の野球少年です。

訪日外国人を球場へ!中学生・齋藤龍斗さんの挑戦

彼が立ち上げたサービスの名は「Play Base【R】(プレイベース)」
その内容は非常にシンプルかつユニークです。「訪日外国人観光客に、日本の野球観戦をアテンドする」というもの。

齋藤さんは気づいていました。
日本のスタジアムには、外国人観光客が増えているけれど、彼らの多くが「チケットの買い方がわからない」「座席の種類がわからない」、そして何より「どうやって楽しめばいいのかわからない」という顔をしていることに。

メジャーリーグ(MLB)にはない、日本独特の野球文化。
例えば、外野席でトランペットが鳴り響く応援団、ジェット風船が空を舞う光景、ビールの売り子さんが笑顔で階段を駆け回る姿。
これらは、私たち日本人にとっては当たり前の光景ですが、外国人にとっては「クレイジーでエキサイティングな未知の体験」なのです。

齋藤さんはここにビジネスチャンス、いや、「日本の価値を伝えるチャンス」を見出しました。
単にチケットを手配するだけでなく、一緒に球場に行き、ルールの違いを説明し、応援歌を歌い、チャンスの時にはタオルを回す。
そうやって「日本の野球ファン」の体験を共有することで、観光客に忘れられない思い出を提供する。それが彼のビジネスモデルです。

これ、すごくないですか?
彼はプロ野球選手並みのバッティング技術は持っていないかもしれません(もちろん野球はお好きでしょうが)。
しかし、「野球のルールを知っている」「球場の雰囲気を知っている」という、野球少年なら誰もが持っている知識を、最強のビジネススキルに変換したのです。
未経験パパの皆さん、ここがポイントです。「技術」じゃないんです。「知識」と「愛」が価値になるんです。

「応援文化」こそが世界に誇れる日本のコンテンツ

齋藤さんの目の付け所の鋭さは、「試合そのもの」よりも「応援文化」にフォーカスした点にあります。
スポーツ庁や観光庁のデータを見ても、訪日外国人の「スポーツツーリズム」への関心は年々高まっています。相撲や柔道といった武道体験に加え、「日本のプロ野球観戦」は、その熱狂的な応援スタイルから「コト消費」として非常にポテンシャルが高いコンテンツです。

MLBの観戦スタイルは、基本的に「静かに試合を見守り、良いプレーには拍手を送る」というもの。
対して日本のプロ野球は、初回から最終回まで鳴り物が鳴り響き、選手ごとに応援歌があり、得点が入れば見知らぬ隣人とハイタッチをする。
この「一体感」こそが、クールジャパンの隠れたキラーコンテンツなのです。

齋藤さんは、この価値を言語化し、サービス化しました。
もし、あなたのお子さんが、ベンチで一生懸命応援歌を歌っているなら、それは「世界に誇れる日本の文化」を体現していることになります。
「もっと練習しろ!」と怒る前に、「その応援歌、英語で説明できるかな?」と問いかけてみてください。
その瞬間、子供の意識は「やらされる野球」から「伝える野球」へとシフトするかもしれません。

英語力ゼロからのスタート?「好き」が言語の壁を超える瞬間

「でも、うちの子は英語なんて喋れないし…」
そう思うかもしれません。齋藤さんだって、最初からペラペラだったわけではないでしょう。
しかし、彼には「野球」という共通言語がありました。

“Nice play!”(いいプレーだ!)
“Double play!”(ゲッツーだ!)
“Full count!”(フルカウント!)

野球用語の多くは、もともと英語です。
好きなこと、知っていることなら、文法が多少間違っていても伝わります。
「この選手はパワーヒッターだよ(He is a power hitter.)」
「次はバントするかもね(Maybe he will bunt.)」
これくらいの英語なら、中学生どころか小学生でも覚えられますよね。

重要なのは、「英語を勉強するために英語を学ぶ」のではなく、「大好きな野球を伝えるために英語を使う」という動機付けです。
齋藤さんの事例は、まさにそのモデルケース。
「外国人のお客さんに、この応援の楽しさを教えたい!」という熱意があれば、子供たちは勝手に辞書を引き始めます。
教科書の英語は退屈でも、野球の英語は楽しい。
これが、我々が目指すべき「野球×学習」の理想形ではないでしょうか。

世界にはまだある!「野球×アイデア」で輝く子供たち

齋藤さんのような事例は、日本だけのものではありません。
視野を世界に広げると、「子供ならではの悩み」や「不満」を、驚くべきアイデアで解決し、ビジネスにしてしまった野球少年たちがいます。

【米国事例】8歳で特許取得?「Glove Wrap」誕生秘話

アメリカ・カリフォルニア州に住むGavin Batarse(ギャビン・バターズ)君のお話です。
彼は当時8歳のリトルリーガーでした。
新しいグローブを買ってもらったGavin君ですが、一つ大きな不満がありました。
「新しいグローブは硬すぎて、ボールが捕れない!」

お父さんは言いました。「昔ながらの方法だよ。紐でぐるぐる巻きにして、マットレスの下に敷いて寝るんだ」。
あるいは「お湯につけて叩くんだ」。
どれも時間も力も必要で、子供一人ではできません。
「もっと簡単で、完璧な型付けができる方法はないの?」

そこでGavin君は考えました。
「大きなゴムバンドで、グローブ全体を包み込んでしまえばいいんじゃないか?」
彼は、グローブの中にボールを入れ、その上から特殊なゴムバンドで全体を均一に圧迫するキットを考案しました。
それが「Glove Wrap™(グラブ・ラップ)」です。

ただのアイデアで終わりません。彼はこのアイデアをお父さんと一緒に形にし、なんと人気投資番組『Shark Tank』(日本でいう『マネーの虎』)に出演。
百戦錬磨の投資家たちの前で堂々とプレゼンし、見事投資を勝ち取ったのです。
現在、Glove Wrapは全米で大ヒットし、多くのメジャーリーガーも愛用するMLB公式パートナー企業にまで成長しました。

「面倒くさい」は発明の母!日常の不満をビジネスに変える力

Gavin君の成功要因は何だったのでしょうか?
それは、「型付けは大変なものだ」「昔からのやり方に従うべきだ」という固定観念を疑ったことです。
大人は「紐で縛るのが伝統だ」と考えますが、子供は正直に「面倒くさい!」と感じます。
その「面倒くさい」というネガティブな感情こそが、イノベーションの種でした。

私たち親は、子供が「練習めんどくさい」「道具の手入れダルい」と言うと、つい「文句言わずにやれ!」と叱ってしまいがちです。
ですが、ここは未経験パパの出番です。経験者のように精神論で押し切る必要はありません。
「なんで面倒なんだろう?」「どうすれば楽になるかな?」「もっと良い方法、ないかな?」と一緒に考えてあげるのです。

  • 泥汚れが落ちにくいなら、新しい洗濯ブラシを発明できないか?
  • バットケースが持ちにくいなら、画期的な運び方はないか?
  • スコアを付けるのが難しいなら、子供でも直感的にわかるアプリを作れないか?

子供の「不満」は、宝の山です。
野球の実力がなくても、「野球をより良くするアイデア」を考えることは誰にでもできます。
Gavin君のように、たった一つのアイデアが、世界中の野球少年の悩みを解決することだってあるのです。

プレー以外でも「ヒーロー」になれる場所はある

齋藤龍斗さんとGavin Batarse君。
二人に共通しているのは、「プレイヤーとしての成績」以外のフィールドで、野球界のヒーローになったということです。
彼らは、プロ野球選手になってホームランを打ったわけではありません。
しかし、彼らの行動は、多くの人を笑顔にし、野球というスポーツの価値を高めています。

もし、あなたのお子さんが、レギュラー争いに敗れて落ち込んでいたら、こう伝えてあげてください。
「グラウンドの中だけが、君の居場所じゃないよ」と。
「君の知識や、君のアイデアが、誰かの役に立つ場所が必ずあるよ」と。

野球は、プレーする(Do)だけではありません。
見る(Watch)、支える(Support)、伝える(Tell)、創る(Create)。
関わり方は無限にあります。
未経験パパである私たちだからこそ、勝利至上主義の狭い視点から離れて、子供たちにこの「広い世界」を見せてあげることができるはずです。
さあ、ここからは具体的な実践編です。今日から家でできる「野球×学び」のメソッドをご紹介します。

親子で実践!「野球」を「一生モノの学習」に変える3つのステップ

「じゃあ、具体的に何をすればいいの?」
そんな声にお応えして、野球を楽しみながら、将来役立つスキル(英語・論理的思考・表現力)を身につけるための3つのステップをご提案します。
これらは、未経験パパだからこそ、子供と同じ目線で一緒に楽しめるものばかりです。

ステップ1:MLB中継を「英語教材」に変える魔法のフレーズ集

まずは形から入りましょう。MLB(メジャーリーグ)の中継を、副音声や現地の英語実況で見てみるのです。
最初はチンプンカンプンかもしれませんが、野球の動きとリンクしているので、驚くほど耳に入ってきます。
親子で一緒に叫びたくなる、かっこいいフレーズをいくつかピックアップしました。

【攻撃編】

  • “Get out of here!”(入ってくれ!/飛んでいけ!)
    • ホームラン性の当たりが出た時、実況アナウンサーが絶叫します。「ここ(球場)から出ていけ=スタンドに入れ」という意味です。
  • “Going, going, gone!”(入った、ホームラン!)
    • 打球が伸びていく様子を表現する定番フレーズ。「行った、行った、入ったー!」というニュアンス。
  • “Grand Salami!”(満塁ホームラン!)
    • Grand Slam(満塁弾)をもじったスラング。「おかわり!」みたいな楽しさがあります。

【守備・投手編】

  • “Got him!”(やった!/三振とった!)
    • 三振やアウトを取った瞬間の決め台詞。「彼(打者)を捕まえたぞ」という意味。
  • “What a catch!”(なんてキャッチだ!/ファインプレー!)
    • スーパープレーが出た時に。これは日常生活でも、子供が何かいいことをした時に使えます。
  • “He painted the corner.”(コースギリギリに決まった!)
    • 直訳すると「隅っこにペンキを塗った」。コントロール抜群の投球への賛辞です。おしゃれですよね。

【実践方法】
リビングでMLBを見ながら、良いプレーが出たら親子で“What a catch!”とハイタッチする。
これだけで、英語への心理的ハードルは劇的に下がります。
「パパ、今の実況なんて言ったの?」と聞かれたら、スマホの翻訳アプリで一緒に調べる。
これが、最高の「生きた英語学習」になります。

ステップ2:スコアブックで「データ分析脳」と「論理的思考」を養う

次は、ちょっと知的なアプローチです。「スコアブック」を付けてみましょう。
「えー、難しそう…」と敬遠されがちですが、スコアブックは「世界共通のプログラミング言語」のようなものです。
一試合の流れを、記号だけで再現できるように記録する。これは、強烈な論理的思考(ロジカルシンキング)のトレーニングになります。

【未経験パパへのススメ】
まずは簡易版で構いません。

  • 空振り三振=K
  • 見逃し三振=ꓘ(Kを逆さにする通な書き方)
  • ヒット=一本線
  • ホームラン=HR

これをノートに書くだけでも、子供は「記録する」面白さに目覚めます。
慣れてきたら、こんな会話をしてみてください。
「このバッター、前の打席は初球を打ってるね。次も初球狙いかな?」
「相手のピッチャー、ランナーがいると変化球が増えるね」

これは立派な「データ分析」です。
感覚ではなく、事実(データ)に基づいて仮説を立て、予測する。
この思考プロセスは、将来どんな仕事に就いても役立つ最強のビジネススキルです。
プレーで活躍できなくても、「チーム専属のアナリスト」としてベンチ入りする道だってあるかもしれません。

ステップ3:外国人観光客に「球場の楽しみ方」を教えるシミュレーション

最後は、Play Baseの齋藤龍斗さんのように、日本の魅力を発信するトレーニングです。
家でシミュレーションしてみましょう。
「もし、明日、近所の球場に迷子の外国人が来たら、どうやって野球の楽しさを教えてあげる?」

【ロールプレイング例】

  • パパ(外国人役): “Why are they making so much noise?”(なんであんなにうるさいの?)
  • 子供(ガイド役): “This is ‘Ouen’. Cheering song! For fighting spirit!”(これは「応援」だよ!戦う魂のための歌なんだ!)

文法なんてめちゃくちゃでいいんです。
「メガホンはこうやって叩くんだよ(Like this!)」と身振り手振りで教える。
「7回には風船を飛ばすんだよ(Balloon time!)」と教える。

この遊びを通じて、子供は「自分の当たり前は、世界では当たり前じゃない」ということに気づきます。
そして、自分の文化を他者に伝える難しさと、伝わった時の喜びを学びます。
これこそが、グローバル社会を生き抜くための真のコミュニケーション能力です。

まとめ:野球は「プロ養成所」ではなく「人生の学校」だ

野球が人生のパスポートになることを示すインフォグラフィック(生成AIによるイメージ)
野球はプロ養成所ではなく、英語やビジネス感覚を養う「人生の学校」です。(生成AIによるイメージ)

ここまで、14歳の起業家やアメリカの少年の事例、そして親子でできる新しい野球との関わり方についてお話ししてきました。

私たちが愛する野球というスポーツは、単にボールを投げて打つだけの競技ではありません。
そこには、言葉の壁を超えるコミュニケーションがあり、データを分析する科学があり、日常の不満を解決するイノベーションの種が眠っています。

もし今、あなたのお子さんがレギュラー争いに敗れ、ベンチで悔しい思いをしているとしたら。
あるいは、あなた自身が「息子を上手くしてあげられない」と自分を責めているとしたら。
どうか、顔を上げてください。そして、グラウンド全体を、スタンドを、その向こうに広がる世界を見渡してみてください。

レギュラーになれなくても、野球は間違いなく、お子さんの人生を豊かにする「武器」になります。
英語への入り口になるかもしれない。
論理的思考を育てる教室になるかもしれない。
あるいは、将来ビジネスで成功するヒントを与えてくれるかもしれない。

「野球はプロ養成所ではなく、人生の学校だ」
そう捉え直した瞬間から、親子の野球ライフはもっと自由で、もっと楽しいものになるはずです。

今週末は、技術指導のことは一旦忘れて、お子さんと一緒にMLB中継を見てみませんか?
そして、大げさなジェスチャーでこう叫ぶのです。
“What a game!”(なんて素晴らしい試合、なんて素晴らしい野球人生なんだ!)と。

あなたの、そしてお子さんの野球ライフが、笑顔と発見に満ちたものになることを、心から応援しています。