「パパ、テレビで見たんだけど、王さんってなんで片足あげて打つの?すごいの?」
お子さんから突然、野球の質問が飛んできて、ドキッとした経験はありませんか? 特に野球経験がないパパにとっては、「えっと…それはね…」と言葉に詰まってしまうこともあるかもしれません。
子供のキラキラした「知りたい!」という気持ちに応えたいのに、うまく説明できないのはもどかしいですよね。
でも、大丈夫です!
この記事では、野球未経験のパパさんでも自信を持って子供の「なぜ?」に答えられるように、伝説のホームラン王・王貞治選手の「一本足打法」と、これだけは押さえておきたい野球の基本的なルールを、とことん分かりやすく解説します。
難しい専門用語は使いません。「なるほど!」とスッキリ理解できて、お子さんにも説明してあげられるようになりますよ。
この記事を読めば、
- 王貞治選手のすごさと一本足打法の秘密がわかる!
- 野球の基本的なルールが理解できる!
- 子供からの質問に自信を持って答えられるようになる!
- 親子での野球観戦や会話がもっと楽しくなる!
ぜひ最後まで読んで、お子さんと一緒に野球の世界をもっと楽しむための第一歩を踏み出しましょう!
レジェンド!王貞治選手と「一本足打法」って?
まずは、お子さんも名前を知っているかもしれない、日本の野球界のレジェンド、王貞治選手とその代名詞「一本足打法」について見ていきましょう。
王貞治選手ってどんな人?
王貞治(おう さだはる)さんは、日本のプロ野球界で「世界のホームラン王」として知られる、ものすごい選手です。現役時代、なんと868本ものホームランを打ちました。これは、今でも破られていない世界記録なんです!
子供たちにとっては、大谷翔平選手のように、憧れのヒーローの一人ですよね。そんなすごい王選手が使っていた特別な打ち方が、「一本足打法」なんです。
「一本足打法」ってどんな打ち方?
「一本足打法(いっぽんあしだほう)」は、その名の通り、ピッチャーがボールを投げるタイミングに合わせて、バッターが片方の足を高く上げて、一本足で立ってボールを打つ打ち方です。
鳥のフラミンゴが片足で立っている姿に似ていることから、「フラミンゴ打法」なんて呼ばれることもあります。
【一本足打法のポイント(子供向け説明用)】
- タイミングばっちり!: 片足を上げることで、ボールが来るタイミングを計りやすくなるんだ。
- パワー全開!: 足を上げた勢いを使って、ボールに力を伝えやすくなるから、遠くまで飛ばせるんだよ。
- ブレない軸!: 片足でしっかり立つのは難しいけど、王さんはたくさん練習して、グラグラしない強い軸を作ったんだ。
この独特な打ち方で、王選手はたくさんのホームランを生み出したんですね。
なぜ一本足打法を始めたの?
実は王選手、最初から一本足打法だったわけではありません。プロに入ってしばらくは、なかなか思うような成績が出せずに悩んでいた時期がありました。
そんな時、当時のコーチだった荒川博(あらかわ ひろし)さんと一緒に、「どうすればもっと打てるようになるか?」を考え抜き、この一本足打法にたどり着いたんです。
まるで秘密の特訓みたいですが、王選手はこの新しい打ち方を自分のものにするために、想像を絶するような厳しい練習を毎日続けたと言われています。例えば、日本刀で天井から吊るした紙を切る練習をして、集中力と正確さを鍛えた、なんていう伝説もあるんですよ。
努力と工夫で、誰も真似できないようなすごい記録を作り上げた…まさにレジェンドですね!
すごいけど、真似するのは難しい?
「じゃあ、うちの子も一本足打法を練習した方がいいのかな?」と思うパパもいるかもしれません。
確かに、タイミングが合えば強い打球が打てる可能性がある打ち方ですが、注意も必要です。
- バランスが命!: 片足で立つには、しっかりとした体幹とバランス感覚が必要です。体の成長途中である子供にとっては、バランスを取るのが難しく、かえってフォームを崩してしまうこともあります。
- まずは基本から!: 野球のバッティングで一番大切なのは、しっかり両足で立って、安定したフォームでバットを振ることです。まずはこの基本をしっかり身につけることが、上達への近道です。
王選手のような特別な打ち方は、しっかりとした基礎があってこそ活きるもの。少年野球では、焦らず基本練習を大切にするのがおすすめです。「王選手もたくさん練習してできるようになったんだよ」と伝えてあげるのが良いかもしれませんね。

これだけは知っておきたい!野球のキホンルール
次に、野球の基本的なルールを見ていきましょう。これさえ押さえておけば、テレビ観戦も、お子さんの試合応援も、もっと楽しくなりますよ!
試合はどうやって進むの?
野球は、9人対9人の2つのチームが、「攻撃(こうげき)」と「守備(しゅび)」を交代しながら戦うスポーツです。
- 攻撃側: バッターがボールを打って、点を取りにいきます。
- 守備側: ピッチャーがボールを投げ、野手(フィールダー)が守って、相手チームに点を取らせないようにします。
試合は通常、「イニング」または「回(かい)」という単位で進みます。1回表(おもて)、1回裏(うら)、2回表、2回裏…と続き、少年野球では通常6回か7回、プロ野球では9回まで行われます。(同点の場合は延長戦もあります)
「表」と「裏」で、それぞれのチームが1回ずつ攻撃を担当します。
どうやったら点が入るの?
攻撃側のチームのバッターがボールを打ち、一塁→二塁→三塁→本塁(ホームベース)と、順番にベースを踏んで、スタート地点だったホームベースに戻ってくると、1点が入ります。
一番分かりやすい点の取り方は「ホームラン」!
バッターが打ったボールが、球場のフェンスを直接越えていくと、打ったバッター(と、その時ベースにいたランナー全員)が一気にホームベースまで帰ってくることができ、点が入ります。王選手はこのホームランをたくさん打ったんですね!
「アウト」ってどういう時?
守備側のチームは、攻撃側のチームのバッターやランナーを「アウト」にしようとします。アウトを3つ取ると、攻撃と守備が交代(チェンジ)になります。
よくあるアウトの取り方は、こんな感じです。
- フライアウト: バッターが打ったボールが、地面に落ちる前に守備の選手に直接キャッチされること。
- 三振(さんしん): ピッチャーが投げたボールを、バッターが3回ストライクを取られること。(空振りや見逃しなど)
- タッチアウト: 守備の選手が、ボールを持ったグラブや手で、ベースに着いていないランナーにタッチすること。
- フォースアウト: ランナーが進まなければいけない次の塁(ベース)に、守備の選手がボールを持って、ランナーより先に触れること。(例えば、バッターが打って一塁に走る時、一塁ベースを先に踏むなど)
「アウト!」と審判がコールするシーンは、試合の大きな見どころの一つですね。
よく聞く「ボール」と「ストライク」って?
ピッチャーが投げたボールに対して、審判が「ストライク!」とか「ボール!」とか言っていますよね。あれは何かというと…
- ストライク:
- ピッチャーが投げたボールが、審判が決めた「ストライクゾーン」(だいたいバッターの肩からヒザくらいまでの高さで、ホームベースの上を通る範囲)を通過した時。
- バッターがボール球でも空振りした時。
- バント(バットにボールを当てる打法)をしてファウルになった時(2ストライク後は除く)。
- ボール:
- ピッチャーが投げたボールが、「ストライクゾーン」から外れた時。
これがカウントされて、ストライクが3つになると「三振」(アウト!)。ボールが4つになると「フォアボール」(バッターはアウトにならずに一塁へ歩いて進める)となります。
このピッチャーとバッターの駆け引きが、野球の面白いところなんです!
親子で野球をもっと楽しむために
王選手のことや基本的なルールが分かると、お子さんとの野球の会話も、試合観戦も、ぐっと深まりますよね。最後に、親子で野球をもっと楽しむためのヒントを少しだけ。
子供への伝え方のヒント
お子さんに説明するときは、難しい言葉を使わずに、今回紹介したような簡単な言葉で伝えてみてください。
「一本足打法はね、片足でえいっ!てタイミングを合わせて打つ、王選手の特別な技なんだよ!」
「アウトを3つ取ったら、今度はこっちが打つ番だよ!」
みたいに、ジェスチャーを交えたり、一緒にテレビを見ながら「あ、今のがフライアウトだね!」なんて話したりすると、子供も楽しく理解できます。
野球観戦が楽しくなるポイント
ルールが分かると、ただボールの行方を追うだけでなく、「あ、今のボールはストライクゾーンぎりぎりだったな」とか「次のバッターは誰かな?」とか、色々な視点で試合を楽しめるようになります。
好きな選手を見つけたり、応援しているチームの戦略を考えたりするのも面白いですよ!
野球を通じて学べること
野球は、チームプレーの大切さ、努力することの尊さ、勝つ喜びや負ける悔しさなど、たくさんのことを教えてくれます。親子で野球に関わることで、お子さんの成長を間近で感じられる、素晴らしい機会にもなります。
<h2>まとめ:野球の「?」を「!」に変えて、親子で楽しもう!</h2>
今回は、野球未経験のパパさんに向けて、伝説の王貞治選手の「一本足打法」と、野球の基本的なルールについて解説しました。
- 王貞治選手は、一本足打法で868本ものホームランを打った「世界のホームラン王」。
- 一本足打法は、片足を上げてタイミングとパワーを生み出す特別な打ち方だけど、真似するには基礎とバランスが大事。
- 野球の基本は、攻撃と守備を交代し、点を取る(ホームイン)かアウトを取るかを繰り返すこと。
- アウトにはフライ、三振、タッチアウト、フォースアウトなどがある。
- ストライク3つで三振、ボール4つでフォアボール。
これで、お子さんからの「なぜ?」にも、自信を持って答えられるはず!
野球のルールや歴史を知ることは、親子の大切なコミュニケーションの時間にもなります。ぜひ、今日学んだことをきっかけに、お子さんと一緒にキャッチボールをしたり、野球中継を見たりして、野球の世界をもっと楽しんでくださいね!
パパが野球に興味を持ってくれること、お子さんはきっとすごく嬉しいはずですよ!